to不定詞の無料講座 第3回

第3回目では、英語の不定詞をミニ講義したいと思います。

皆さんは、不定詞ってなんですか? 
と聞かれて どう答えますか。

to+動詞の原形のことだろう、って答えが返ってきそうですね。

でもこれっておかしくありませんか?

答えの「to+動詞の原形のこと」の中に
どこにも不定詞らしき意味の言葉が入っていないのですよ。

不定詞って何? ときいているのに「to+動詞の原形のこと」では、
何のつながりも関係もないみたいに聞こえませんか?

ここからして、不定詞の苦手な生徒が出てくるのですね。

こういった文法用語をいいかげんにしてはいけません。
きっちりとケリをつけて納得のいく説明が必要なんです。

だから、新人の講師が 不定詞というのは、
「to+動詞の原形のこと」と教え始めたら、
私は、すかさず、それってどういうこと?
もうちょっと不定詞っていう用語の意味を詳しく説明してくれない? って聞くんです。

そうすると、いきなり、名詞的用法、形容詞的用法・・・・・
なんてきちゃうんです。

あーまたか・・・・ 無理もないですよね。
みんなこうやって習ったんだから・・・
こういうふうに教わったんだから・・・

不定詞という最初の用語の理由付けの初期の段階で、失敗しているのです。

なんで、不定詞という名前がついたのか? 用語とその説明がつながっていない。 この理由の説明がないまま授業が進んでしまうんです。

つまり、最初のボタンを掛け違えているのです。
だから、不定詞苦手人間が毎年増えていくのでしょうね。
これでは、絶対に応用なんかききません。
つらい勉強の始まりです。

でも大丈夫。
すこしずつ不定詞の意味を理解していこうね。

まず、
不定詞っていうこの用語。
結構クセモノです。
厳密な意味は、こうです。

普通、動詞というのは、主語によって三人称単数現在形のSがついたりして、
主語によって動詞の形が、定まっているのです。

たとえば、I like cats. の動詞は 
主語 I  に対してlike と定まっていて、
  He likes cats. の動詞は  主語 He  に対してlikes と定まっていて、
  like という動詞が主語によって限定を受けた形をしているのです。

これを定形とするのです。

ところが
I like to play tennis. の play や
He likes to play tennis. の play は、
主語が I だろうが He だろうが何であろうと 限定を受けない詞(ことば)なのです。

よーく見ましょう。

to があれば、
主語が何であろうと限定を受けない詞(ことば)なのです。
          ↓    ↓  ↓
          定     不  詞

見事に現れているでしょう。不定詞という言葉が!

でも、これって、ちょっとわかりにくい、
ひねくれた用語の決め方ですよね。
ここで本質が登場するのです。

英語の不定詞の本質に切り込む

ここで、この不定詞の本質を突いていきます。
不定詞とは、
文に当てはめないと訳が定まらない詞(ことば)です。
           ↓   ↓ ↓
           定   不 詞

例文挙げましょうか。
< 1、I like to play tennis.
私は、テニスをすること  が好きだ。

2、I had no time to play tennis.
私は、テニスをするための 時間がなかっ た。

3、I went to the park to play tennis. 
私は、テニスをするために 公園へ 行った。

全部の文に to play が入っているけど、
to play の訳し方がぜーんぶちがうのがわかるでしょう。
< to play だけでは、
単独に意味が決められないの。

文に当てはめて、初めて to play の訳が決まるんです。
つまり、不定詞っていうのは、
文に組み込まないと訳が定まらない詞(ことば)なのですね。

よって、不定詞とは、
文に当てはめないと訳が定まらない詞(ことば)となるわけです。
           ↓   ↓ ↓
           定   不 詞
そうすると、文中に埋め込まれた、to play は、いったい何の働きをするのか?
気になってきますね。

to は、もともとは方向性を持っているんですね。

これ、本質にグッと近づいた理解です。

不定詞には、
名詞的用法、
形容詞的用法、
副詞的用法   があるんだってね。

どうして?
ここから本当の不定詞の理解が始まるんですね。

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