大学を卒業して、予備校の専任講師として、物理・数学を担当しました。英語から解放されましたが・・・
しかし数年してから、英語を教える羽目になってしまったのです。
これには、苦しみ始めました。
実は、私は、英語が苦手でして・・・とは生徒の前では絶対に言えません。
だって、英語は、どんなにがんばっても
「わかった」「理解できた」なんて感覚はなかったのですから。
英語の何たるかがわかっていない私が英語を教えなきゃいけないなんて、
なんということだ!
浪人したときの大学受験生の時期の
あの英語に対する鈍い感覚が再びよみがえってしまったのです。
ああーもう最悪だあ・・・
どうせ自分が大学受験するわけじゃないからなあ・・・
逃げ道をつくるかあ?? 逃げるつもりか!?
でも「授業は命」という私の信念に
「どうせ自分が大学受験するわけじゃないからなあ」
という言葉は、絶対にあってはならないことです。
第一に、これから一生がかかっている大学を受ける受験生に対して失礼じゃないですか!
なおかつ、授業料を頂いているわけでしょう!
授業は、私にとって
絶対に手を抜けない、真剣勝負の場だ。
やるか、やられるかの勝負だ!
英語ができるまでやるぞ! と決心しました。
冷静になって考えてみると、
今度は、自分が受験するわけではないので、
少しリラックスして、肩の力を抜いて、勉強してみようと思いました。
自分が英語の教える日まで、あと3ヶ月間ある・・・
んっ?
3ヶ月間しかない!
昔はインターネットというものはなかったので、
私は、即、本屋へ直行しました。
しかも、大型の書店に毎日通いました。