図形の学習方法の無料講座 第9回

さて、今回は図形の学習方法に関して講義をしましょう。
図形ってなんとなく苦手。 まして図形の証明なんて大嫌い。

んー、なんとなくその気持ち私にもわかります。
だって私も中学生の時、図形の証明が全然わからなかったからです。
というか図形の証明は、いつもやらないでいたので記憶にないのです。

なぜ図形ができないのだろう。
なぜ図形的なひらめきがないのだろう。
なぜ答えを先に見てしまって、自信をなくすのだろう。
なぜ、結局は解けないのだろう。

図形っていやだなあ、どうして解けないんだろう。
なぜ自分は、図形の問題が解けないのか。

最初は、きっと練習不足だからだろう、と思っていました。
たくさんの問題を解いて解法パターンを身につける。
私は、いやと言うほど図形の問題を解きました。

しかし、残念ながら、この方法は、
付け焼刃的な勉強だということがわかりました。

確かにたくさんの問題を解いて解法パターンを身につける勉強方法は 一時的には効果があるかもしれない

しかし実力としての痕跡が頭に残らないのです。
つかみどころがない状態なのです。
核となるものがない。

だから、問題を解いて解法パターンを身につけさせる勉強方法では、 ちっとも実力が伴ってこないのです。
心の底で、自分は図形がわかっていない・・・
自分だけがこの真実をよく知ってるのです。

このように私の図形の実力が上がらない原因はなにか?

それは、学習の始めに図形に関する何の理論体系もなく勘で解いているような感じになってしまっていたからです。

まず数量の分野でわかりやすい例をあげましょうか。
1+1 はいくつですか。
そんなの2に決まっているだろ!
どうして? んっ、なんで? と 聞かれたらあなたはどうしますか。

これは、まず最初に 数の定義をすることが必要なのです。
最初の数を0と決める。
それより1つ大きい数を1とする。
1より1つ大きい数を2とする。

だから、これらの定義を使えば、
1より1つ大きい数は、2。
つまり 1+1=2となるわけです。
こうやって証明できるのです。

これを図形の分野に当てはめて考えてみると、
「2つの直線が平行ならば、その同位角は等しい。」
どうしてこれが成り立つのでしょうか?

この定理(本来は証明されるべきもの)自身を証明しないで使うと、
単なる練習問題になってしまって図形がつまらなくなってしまい、
本当の実力がつきません。

場合によっては、ここから苦手意識が無意識に植え付けられてしまうのです。

どうして「2つの直線が平行ならば、その同位角は等しい。」となるのか?
まずはじめにこの定理自身をきちんと証明して、
納得してから この定理を使って問題を解くのが
勉強の筋ではないでしょうか。

まして、これは覚えてね、と説明をして、
すぐ問題を解かせる教え方では、
教わるほうからしたらたまったものではない。
いきなり何も知らずに問題を解くようなものだから
やる気なんか起きるわけがない。

「2つの直線が平行ならば、その同位角は等しい。」ことを証明するために
一体、何を使って証明するのかという土台となる基礎を教える必要があります。

ここに図形の奥深さ、合理性、真髄があるのです。

「2つの直線が平行ならば、その同位角は等しい。」ことを証明するためには、 定義、公理、公準を使って証明します。

ここで、 定義、公理、公準とは何かを説明しましょう。

定義・・・物事の約束や決め事です。初めにこういう約束をしましょうという事柄です。
公理・・・証明が不要な事柄を述べたもの。あらゆる定理の出発点。
公準・・・学問的には正しいと認められているもので、やはり証明は不要な事柄。

最初に定義だ、定理だ、条件をたくさん並べておいて、
さあそれを使って、がむしゃらに問題を解こうとすると、
解けない問題がたくさん出てきて、 ますます自信を失い、
間違いなく図形アレルギーとなります。

だって図形の場合は、定義のほかに基となる公理、公準があるからです。
厳密には、公理、公準から学習を始めなければ、
証明の積み重ねが出来ないのです。 ここが重要な土台となるのです。

図形を勉強する時に、
初めに学んでおかなければならない
とても大切なことがたくさんあるのです。
大切なこととは、公理、公準、定義です。

定義、公理、公準の3つから、新しい定理が生まれ、
またその定理を使って、さらに新しい定理が生まれてくるのです。

公理、公準そして定義から学習をすることは、
図形の土台からがっちりと勉強することであり、
これらを学習することで、同時にひらめきの種も身につくのです。

これが本質から勉強するという意味なのです。

公理、公準そして定義から学習を始めれば、
図形って、実にうまくできているなあ、と感心できるようになります。
公理、公準そして定義が図形の出発点になっているからです。

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