比較級 no more thanは、なぜonly と同じ意味になるのでしょうか? 無料講座 第5回
英語の比較級 no more than は、なぜ only と同じ意味になるのでしょうか?
例文を挙げてみましょう。
Tom had no more than 500 yen.
訳は、トムはたった500円しか持っていなかった。
ここで例の質問です。
なぜ、no more than 500 yen の訳が たった500円 の意味になるのでしようか?
普通に考えれば、more than 500 yen は、 500円以上のことを意味します。
正確には、 500円を含まず、500円より多いことを意味します。
だから数学的に不等式で表すと、
more than 500 yen >500 となります。
more than 500 yen ≧500 とはなりません。
不等号に、イコールはつきません。
まずこれがちょっと深く理解し始める段階です。
細かいところを少し意識して理解しましょう。
つぎに、no more than 500 yen で no がついただけで
なぜ、no more than 500 yen=たったの(only)500円となるのでしょうか?
no は、not よりも強い完全否定なのです。
じゃあ何を否定しているのかというと、
実は、500円という金額と「比較すること自体」を完全否定しているのです。
そうなんです。 no は、強すぎる否定のため、
比較の対象を拒否する役目を果たしているのです。
noは、比較を拒否している・・・
だから、500円より多いか少ないかを比べることを拒否しているのです。
よって、500円とイコール関係が成り立ちます。
さらに、no more than 500 yen=たった500円 は、
どういう過程を経て できあがったものなのでしょうか?
この、more than 500 yen は、
500円より大きな金額を期待している 表現なのです。
つまり、500円と比べて、500円より大きな金額を期待している 表現なのです。
それが no によって、比較することを完全否定されたのです。
つまり、 500円より大きな金額を期待している。
↓
500円に近くなってきている。
↓
500円しかない。
↓
たったの500円しかない。
よって、no more than 500 yen は、no が入ることにより、
500円と同じになったけど
期待していたより少なかったということを含んだ表現なのです。
だから、 no more than 500 yen=たったの(only )500円の意味になるのです。
この no の意味がわかると、他の表現にも応用できます。
次回の講義では、これを応用した内容を講義します。 お楽しみに・・・
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