比較級クジラの公式の無料講座 第6回
英語の比較級で有名なクジラの公式の証明してみせます。
A whale is no more a fish than a horse is (a fish) .
訳 クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じだ。
上記の英文をクジラの公式といいます。
なんでこういう訳になるのでしょうか?
参考書をみると、クジラの公式って書いてあります。
「公式」っていうからには、証明ができなくてはいけません。
まあ証明なんかしなくても公式を覚えた方が早いや、
なんて考えている方。
本当の実力はつきません。
なぜなら、この私が昔、そうだったのですから。
公式は、覚えた、でも試験はできないってパターンです。
物事を証明をするには、それなりの思考力と、使える知識、
そしてそれらを組み立てる構想力と、一本筋の通った論理、
さらには、対象となっている物の本質を見とおす力が必要なのです。
ひとつやってみましょうか。
クジラの公式の証明してみせます。
A whale is no more a fish than a horse is (a fish) .
クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じだ。
まず、この例文の骨格を取り出します。
A whale is no a fish . クジラは魚ではない。
(注 クジラは、哺乳類です。魚類ではありません。)
クジラは、魚であることが no によって強く否定されています。
だから、クジラは魚ではない という意味になります。
次に、 A whale is no more a fish. を考えます。
no は、more も否定しています。
もう少し正確にいうと、more ? than の比較構文も否定しています。
つまり、 A whale is no more a fish than a horse is (a fish) .
において、 no は、強烈な否定のため、than以下の後ろにある
a horse is (a fish)との 比較をも否定しているのです。
比較を否定していること、
つまり、どちらが、良いか悪いか、あるいは、
どちらが優れているかという比較を否定しています。
ということは、thanの前後の文は、比較されることなく 、
まったく同じ物だということになるのです。
thanの前後の文は、比較されることなく、
まったく同じ物事や、事実が並ぶのです。
だから、 A whale is no more a fish than a horse is (a fish) .は、
クジラは魚ではない、同様のことが、(等しい事実が)than以下に書かれていますよ、
という文構造なのです。
クジラは魚ではない、という事実に等しく、
馬が魚ではない という事実は、
決して程度を超えること(more)なしにまったく等しい事実関係があるのです。
もっと、シンプルにいうと、
クジラは魚ではない、という事実と等しい事実は
= 馬も魚ではないという事実 である。
ということなのです。
よって、以上により、
クジラの公式の英文、
つまり A whale is no more a fish than a horse is (a fish) .は、
クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じだ。
となることが証明されました。
no の本質を見とおすことが大切ですね。
noは、強すぎる否定のため、
比較対象までも否定する役目を果たしているのです。
だから、thanの前後の文の事実をイコール関係にしてしまうのですね。
こんなことが、本質ビデオには、たくさん説明されています。