数学が中途半端にできるために、余計に始末が悪く、数学不振の原因がわからない。
自分では、何がわからなくて、数学ができないのだろう?
とにかく勉強しても勉強しても自分の実力がついた感覚がないのです。
こういうときの感覚は、常に正しいと思ってよいです。
模試も、偏差値60から55前後に下がってしまい、
ひどいときは、偏差値51にまでなった記憶があります。
なぜこれほど勉強しても、数学の偏差値が上がらないのか?
原因がわからない!
このままの状態で大学入試を迎えてしまうのか!
不安だ!
中途半端に数学ができるために、余計に始末が悪い。
つまり、自分自身の数学の不振状態のどこがいけないのかがわからないのです。
どうしたら、最初の出だしである解法の糸口のつかみ方をマスターできるのか?
自分の中では、相当行き詰っていました。
原因がわからない!
見つけられない!
ここまで読まれた方は、
私の数学の勉強方法のどこが悪いのか、
何か気づきませんでしたか?
ある日の予備校の数学の授業で、
点と直線の距離の公式(公式としては、わりと複雑なほうに入るかなあという公式)を使って求める問題がありました。
いつものように公式を書き出して、スイスイ当てはめていき解いていきます。
この公式を導くためには、少し難しく根気が必要だけどね・・・講師が説明していました。
私は、「ふーん、そういうものなんだ」と相変わらずの他人事の様子です。
家に帰って、点と直線の距離の公式を確認し、さらに点と直線の距離の公式の証明のページを見てみました。
なにやら、変なことをやって証明するのか。
まあ、いいや、どうせ入試には、公式の証明なんて出ないから・・・と軽くすっ飛ばしておきました。
もちろん、最初の出だしである解法の糸口のつかみ方がわかりませんでした。
このころから、あれっ、もしかして自分は、 公式を知っているだけで、何もわかっていないのかも? と思い始めました。
試しに、三角関数の加法定理を証明しようとしましたが、さっぱり思いつきません。
仕方なく、参考書のページを見て、証明しようとしましたが、
なにやら、めんどうくさそうなので、やめたのです。
三角関数の加法定理の証明など出るわけがないから時間の無駄!
と思い、再びすっ飛ばす。
とうとうこのまま浪人生としての大学入試に突入してしまったのです。
5割をちょっと超えるほどのできかなあと思いました。
滑り止めの大学の問題は、たまたま自分がつい最近やった同じ問題が出たので・・・
こんなことってあるんですね。9割を超えた出来でした。
結果は、運よく第一志望校にも滑り止めにも合格しました。
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