浪人したから、しっかりと腰を据えて物理に取り組むとするか。
浪人して予備校へ通うことになりました。
この時代は、一浪は当たり前の時代でした。
しっかりと腰を据えて物理に取り組むとするか。
予備校の物理の授業が始まった。
最初の物体の放物運動は、散々勉強したから理解できました。
しかし、ニュートンの運動方程式になるとちょっと頭が働かなくなってきました。
部分、部分はわかるけど、何かがおかしい。
この問題を解いても、実力がついた気がまったくしない。
という疑問が日を追うごとに増幅されてきました。
不安のまま、浪人の夏休みを迎えました。
夏期講習は、行きませんでした。
物理の授業を受けても私自信が、身についた、実力がついたとは思えなかったからです。
どうすればいいのだろう?
そうこうしながら、貴重な夏休みが終わって、2学期が始まりました。
相変わらず、物理も、(英語も)泣かず飛ばずの低空飛行です。
偏差値も47前後です。偏差値が2くらい上がったのは、誤差の範囲です。(泣)
やばい!
本当にやばい!
このままでは、2浪になってしまう。
私は、本屋へ行き片っ端から物理の新しい参考書を探しにいきました。
しかし、どれもこれも説明の内容が、どんぐりの背比べのような説明でよくわかりません。
なんで、物理を選んでしまったのだろうか?
一週間連続で、本屋へ行きました。
だめだ見つからない。
もう一週間いろいろな駅で降りて、本屋さんで物理の参考書探しを続けてみました。
9月ももうあと2週間で終わりか・・・
何やってんだこの俺は!
と思いました。
相変わらず、見つかりません。
しかし、もう一週間やってみよう!と思いました。
だって、2浪したら大学入試はあきらめて、就職しなければならなかったので・・・
しかし、3週間目の最後の1週間の終わり近くになってもやはりだめ・・・
ああーもうー
とあたりを見回したところ、
専門書のコーナーが目につきました。
大学生らしき人が立ち読みしていました。
大学の物理ってどんなことやるの?
高校の物理ですら、こっちは、ヒーヒー言っているのに・・・
大学生になれないかもしれない・・・
でも大学の物理では、どういうことをやるのか?
興味本位でちょっと、専門書なるものをのぞいてみました。
しばらくぱらぱらとめくっていくと△△については、
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・○○○なので、
・・・・・□□□になり、成り立つことがわかる。
これだ!
これが私の求めていた理由だ!
こういうことをどうしてもっと早く気がつかなかったのか?
心臓が高鳴っていくのが感じられました。