大切なことが理解できないうちは、何をやっても空回りします
前のページに書いてあった結論の文章を覚えていますか。
最初に説明を受けたとき、その説明があなたにどれだけの
納得を与えることができたか?
また、どれだけしっかりとした根拠を与えることができたか?
最初にあなたが受ける説明がいかに重要かが
よくわかると思います。
もっと重大な局面にこれから入ります。
勉強しているときには、あなたの脳の中で
起こっている事を理解することです。
それは、あなたが説明を受けて「深い納得」をしたとき
あなたの脳には、理解をともなった、しっかりとした
「理解の基点」 が作られるのです。
仮に、あなたに施された何種類かの説明で
深い納得が3種類得られたとしましょう。
そうすると、理解をともなった、しっかりとした
「理解の基点」 が3種類作られます。
3つの理解の基点を A,B,Cとしましょう。
そうすると、 Aの理解の基点で解ける問題。
Bの理解の基点で解ける問題。
Cの理解の基点で解ける問題。
A→Bの順に理解すると解ける問題。
B→Aの順に理解すると解ける問題。
B→Cの順に理解すると解ける問題。
C→Bの順に理解すると解ける問題。
C→Aの順に理解すると解ける問題。
A→Cの順に理解すると解ける問題。
A→B→Cの順に理解すると解ける問題。
A→C→Bの順に理解すると解ける問題。
B→C→Aの順に理解すると解ける問題。
B→A→Cの順に理解すると解ける問題。
C→A→Bの順に理解すると解ける問題。
C→B→Aの順に理解すると解ける問題。
たった3種類の深い理解で解ける問題の数は
なんと15種類の出題パターンに対応できるのです。
あなたが受ける試験の問題は、 あなたが知っている問題か あなたが知らない未知の問題かのどちらかしかありません。 学校の定期テストは、あなたが知っている問題が出るから 解答出来るのです。
しかし、あなたの人生を決める大事な試験は、その大部分が あなたの知らない未知の問題なのです。
未知の問題に対応するためには、深い理解の基点を何個も 作らなければなりません。
深い理解の基点の順番とその組み合わせ、
これがひらめきにつながり、
世間でいう応用力なのです。
だから理解もせず問題を解いても絶対に実力がつかない理由は
深い理解の基点がまったくないからです。
私は、この方法に気づいてから、自ら深く理解することを重点に
置いて全教科を勉強して、試してみました。
結果は・・・・・
結果はもちろん大成功でした。
とても大切な事を理解していないために かなりの遠回りをしてきた私。
私の勉強は、今までずっとそうでした。
だから苦手な単元は、いつまでたっても解決できない、 そんないらだちがありました。
この苦手な単元さえ克服できれば、
合格が見えてくるのに、 入学試験当日まで
この苦手な単元が出ないことを祈るだけの
おびえた受験勉強だったことを思い出します。
勉強でも何でもそうだけど
本当に大切なことが理解できると、
一気に実力がつきはじめる自分に気がつきました。
これ自身がなかなかつかめていない。
だから、問題練習で、本当に大切なことをカバーする、
というメッキを作る状況になる。
これが勉強だ思っている受験生がとても多いと感じます。
でも私の授業を受けた生徒は、
能力が並であるのにもかかわらず、
次々と、その大切なこと=本質=真理を理解してくれます。
わかりやすいということは、なるほどもっともだ、納得できる、
ということを彼等は頭で感じとっているわけですね。そこで、新しいことに気づき、
新しい理解の深さに触れる、
理解が深くなればなるほど、本質へ向かう。
本質は、あらゆる問題を解くときに絶対に必要なものです。
問題がわからなくても、本質を確認すれば、 問題の解法が本質の理解の組み合わせによりどんどん出てきます。
本質的な理解は、あなたに偏差値を与えてくれる 本物の学力に通じるのです。
これに気づいたとき、私は、あらゆる教科で、 あらゆる単元でこの本質的な理解のみを 追求する決心をしました。自分でその効果を試したかったからです。
また、生徒にも本質を教えることをためしてみました。
結果は、明確でした。
単なる練習問題の解法パターンの授業より、
本質を教える授業のほうが、
生徒達の苦手分野が、それ以降まったくなくなりました。
彼等は、勉強すればするだけ、本質の価値がわかってくるようになりました。 だから、私の授業は、欠席すると、失うものが大きすぎると 生徒が考えているんでしょうか? 出席率がとても高いのです。
生徒の体調が悪くても、無理してでも、私の授業を受けたいと言ってくれたときは、
グッと胸にこみ上げてくるものがありました。
このような本質から説明する教え方をするので、
当然、他の講師の指導力とは、圧倒的な差がつきます。
しかし、そんなの気にしません。
生徒を合格させたい、
生徒に実力を短時間につけてもらいたい、
勉強を楽しくやってほしい・・・
この思いがものすごく強く、少なくとも、
授業に関しては、生徒の真の実力アップのために、
絶対に手抜きはしませんでした。