化学反応式の無料講座 第10回
さて、今回は化学反応式に関して講義をしましょう。
私は、高校時代に化学の授業で、 化学が大嫌いになりました。
その原因は、化学反応式を覚えることにありました。
単純に覚えても意味がわからない。
しかも、入試問題を解く時には 単なる暗記では使えず 、
無駄であると思っていました。
おまけに、単なる暗記では、化学反応式は記号の羅列にすぎません。
ここが化学嫌いの原因だと自分では思っています。
私はあるとき、
メタンガスの燃焼の化学反応式
CH4 + 2・O2 → CO2 + 2・H2O
メタンガス + 酸素 → 二酸化炭素 + 水
の化学反応式を見て、
非常に単純な質問を高校の先生にしてみました。
「先生、どうして、この化学反応式の
CH4 + 2・O2 (つまりメタンガス + 酸素)から
二酸化炭素 と 水 ができるのですか?」
先生が少し困った顔をして、
返ってきた答えは、 CとOとHがあるときは、
二酸化炭素 と 水 ができやすいから、という回答でした。
これを聞いた私は、今度は、予備校の先生にも同じ質問をしました。
その回答は、
大学受験の化学では、覚える化学反応式のタイプが決まっているから
これは、二酸化炭素 と 水ができるタイプと覚えておいたほうが早いよ。
この両者の回答は、結局私にとっては、暗記しなさい、
と言っているようなものなのです。
こうして納得ができないまま受験を迎えることが
受験生にとってどれだけ不安を与えることになるのか、
また、こんな勉強で本当に合格できるのか?
あきらめて、割り切ってクールに勉強するか。
本当にこんな小手先の勉強方法でいいのだろうか。
あれから数十年の時を経た現在、あらゆる教科の疑問を解決しようと誓ったときから
この上記の問題は私の射程距離に入ってきました。
どうして、この化学反応式の
CH4 + 2・O2 (つまりメタンガス + 酸素)から
二酸化炭素 と 水ができるのですか?
の回答をこの場で、皆さんにお教えします。
回答
確かに、二酸化炭素 と 水 にも他の物質ができる可能性はあるが、
他の物質と比べてみても二酸化炭素 と 水の電子配置が、
もっとも安定してるからであり、
その結果、二酸化炭素 と 水は、他の物質より結合エネルギーがダントツに高く
これが安定の要因になっており、結局、二酸化炭素 と 水が最終生成物となる。
さらにこれには、もうちょっと専門的な説明が必要ですが、
その専門的な説明は、機会があればします。
しかもこの質問の回答をさがしているうちに 化学なんて大嫌いだった私が、
「ある理論」に出会ったきっかけで
ほとんどの化学反応を予測できるようになりました。
しかも、この理論は、大学受験の有機化学には、100パーセント通用する理論です。
ほんとうかどうか実際に化学の大嫌いな生徒にこの授業をしてみました。
生徒の反応は・・・・・ なんとあれほど嫌いだった化学が面白くなり、
勉強がたのしくなり、大学の化学科に合格してしまいました。(えっ!)
しかも大学に入ってからの大学の化学の授業内容もよくわかると言うのです。 そうです! 当たり前です。
受験勉強などとというちっぽけで狭い範囲で勉強したって実力などつかないのです。
> その先まで使える役にたつ理論や原理を勉強することで
受験ライフを楽しめるのです。
本質まで勉強するスタイルがこのような環境を生み出すのです。
その生徒は、今年、大学院にまで進学するそうです。
(私より学歴が高くなる? もう偉そうなことは言えなくなるなあ・・・(笑))
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